RX 4のSpectral Repairで車内の不要な音をもっと消す方法

「iZotope RX 4で車内の不要な音を消す方法」の続編です。消した後の音がもっと自然になるように、Spectral Repair機能を試してみました。

オリジナルの音はこれです。東海道新幹線の車内で録音したもので、英語アナウンスの途中です。近くのサラリーマン氏がノートPCのEnterキーをたたく音が随所に含まれています。あいかわらず耳障りですね。

その録音の一部、”Kyo-to”(京都)の部分を抜き出したのがこの音です。打鍵音がかぶっていることがわかります。

“Kyo-to”を発音している時間帯を拡大した周波数スペクトルが、このスクリーンショットです。再生先頭位置のカーソルがあるところが打鍵音の開始点です。”Kyo”の後ろの音声と重なっています。打鍵音を消すために時間領域だけを切り出して(周波数領域は一様に)処理すると、”Kyo”の音声も変化してしまいそうです。

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ここでSpectral Repair機能を使います。Spectral Repair機能では、処理する領域を時間と周波数の両方で選択することができます。しかも領域の形は任意です。

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ブラシツールで処理する領域を選択したところです。”Kyo”の音声のスペクトルになるべくかからないように選択します。Surrounding Regionと呼ばれる四角い点線枠は、補間で参照される領域を示しています。この領域の選び方も重要で、後ろの”to”を参照しないように、やや前よりのバランスで選択します。

ブラシの大きさは変えられます。ブラシツールの他にも、なげなわツールやマジックワンド(自動選択)ツールもあり、まるでPhotoshopの世界です。

Replace処理をしたあとのスペクトルがこれです。打鍵音のスペクトルだけがかなりきれいに消えています。

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処理後の”Kyo-to”の音はこの通り。ほとんど違和感がありません。

同じようにして他の部分も処理した英語アナウンスです。最初のオリジナルの録音とぜひ聞き比べてみてください。消したとは思えないような自然な感じです。この処理は凝り出すときりがなさそうですね。

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