iZotope RX 4で車内の不要な音を消す方法

屋外で動画を撮影する場合、映像は撮影場所・方向や画角を制限することで必要なものだけを写すことができますが、音はそうはいきません。

録音の現実

この音は東海道新幹線 のぞみ号の15番E席で録音したものです。

同じ列のA席に座っていた30代のサラリーマン氏が、ノートPCで一心にメールを書いています。朝晩の新幹線車内ではよくある光景ですが、この人はEnterキーをたたく音が特に耳障りで、寝ていても気になるほどの音量でした。

今までなら、録音中のこんな出来事はあきらめるしかなかったのですが、今回は強力なツールを手に入れました。それがiZotopeのノイズリダクションソフト、RX 4です。

このソフトは音声信号から時間軸と周波数軸の両方の変化を解析して、不要なノイズを適切に低減します。

打鍵音を消す方法

下のスクリーンショットは「今日も新幹線を・・・」の部分の信号波形と周波数スペクトルです。キーボードの打鍵音が発生している時間を選択しています。

rx4-01

ここではDeclickを実行します。Declickは選択部分の前後のスペクトルをもとにして、選択部分の信号波形を補間しているようです。

rx4-02

Compareで処理前と後の違いを聞き比べることができます。Processで処理が実行されます。

rx4-03

選択部分がきれいになりました。不要な音を消すだけでなく、ありそうな音で消した部分を埋めるところが優れものだと思います。

このようにして先の録音を修正したものがこれです。

打鍵音が気にならなくなっていることがわかります。

このソフトにはSpectral Repairという、時間と周波数帯域の両方を制限して補正する機能もあるので、入念に作業すればもっと自然な音にできそうです。

車内放送の音声と重なっている部分でも打鍵音だけ低減できるのは、まるで魔法のようですね。

(この記事は続編があります)

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