斜めから車窓を撮影するフードの作り方

テレビで「ヨーロッパの車窓だけ」という番組を見て以来、何度か乗り物の車窓からの動画撮影を試しているのですが、見た目ほど簡単ではないようです。

車窓撮影の技術的問題

一つはフォーカスの問題。しっかりしたデジタル一眼なら問題ないと思いますが、コンパクトカメラでは動画の撮影時にフォーカスがオートに固定されてしまう機種があります。夜間や窓に雨粒が付いたときには、カメラがフォーカスに迷ってしまいます。

もう一つはガラス窓の写り込みの問題。車内の方が明るいときには、確実に車内の様子が画像に写ってしまいます。けれども「ヨーロッパの車窓だけ」では、夜行列車での撮影でも写り込みはあまり気になりません。仕組みはわかりませんが、かなり巧妙なセッティングをしていると思います。

写り込みをなくすためにフードを自作

ネットで調べると同じようなことを考えている先人はいるようで、ガラス窓の写り込みをなくすフードを自作している方がいました。「車窓撮影用フードの型紙」というブログの記事では、100円ショップの材料で作ったとは思えないような、すばらしいフードを製作されています。

ただ惜しいのは、窓ガラスに対して直角の方向から撮影するようにフードの形が設計されていることです。「ヨーロッパの車窓だけ」のように、やや斜めから車窓の前方方向を撮影したいのです。

ということで、斜めから車窓を撮影できるようなフードを作ってみました。

斜めのフードは設計がややこしい

基本的な作り方は、上記のブログを参考にさせていただきました。材料はA4ノートPC用のクッションケースと、幅25mmの粘着タイプのマジックテープです。

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ガラス窓に固定した吸盤付きマウントにカメラを取り付け、ガラス窓までの寸法や角度を実測します。このあたりはカメラの機種やマウントの形状によって大きく変わると思います。私の場合には、右側の車窓を撮影するときに、カメラの光軸と窓ガラス表面との角度が55度になりました。

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フードは、円錐台の下側が斜めに切断された形になります。円錐台の底面と切断面との角度が35度、切断面は楕円形です。

フードの展開図を作成して型紙を起こす必要がありますが、展開図の形状を計算するのがややこしくて試行錯誤しました。結局「板金展開プログラム」というソフトの「円錐斜断」機能を使って(言い換えれば計算してもらって)作図しました。

型紙と、仮に作成したフードの原型です。展開図の下の弧は切断前の円錐台の底面の円周、弓のようになっている線は切断面の周を表しています。上の弧は円錐台の上面の円周で、カメラの鏡筒にかぶさる部分です。こんな展開図からちゃんとしたフードの形になるのが想像しにくくて、面白いですね。

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実際にはカメラの画角にフードの内面が入らないように、一度設計をやり直しています。フードの設計そのものが、この製作で一番時間のかかった工程でした。

切って、貼って、くっつけて

ここから先の工程は「車窓撮影用フードの型紙」とだいたい同じです。型紙をクッションケースの素材にセロテープで貼り付けて(このようなノウハウが非常に参考になります)、はさみで切っていきます。

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マジックテープを12.5mm幅に切断したものをのりしろ部分に貼り付けます。念のために接着剤も付けて補強しました。

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マジックテープ同士をくっつければできあがり。

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カメラに取り付け

カメラに取り付けると、こんな外観です。このカメラは電源を入れたときだけ鏡筒がせり出すので、残念ながら電源を切るとフードが外れてしまいます。

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下の写真は上から見たところ。写真で左上から右下方向の、フードの切断面にガラス窓が接触します。

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部屋の窓に仮付けすると、こんなふうにガラス面にぴったり合います。このフードでもう少しちゃんとした車窓動画を撮影できるか、楽しみです。

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