ニキシー管時計の製作 (9) 底板と背板の製作

底板と背板を作ります。

これらの板の材料には、厚さ2mmのベーク板を使います。ベーク板の方が木材よりも強度があるため薄くできますし、直接見える部分ではないので美観的にも問題にはなりません。ケースの高さ方向が長すぎるとフロントパネルの数字表示が間のびした感じになるので、スリムにするには薄い板が使える部分はなるべ く薄くするのが有効です。

まずベーク板をアクリルカッターで切断します。設計寸法通りに切ればケースにぴったりはまるはずです・・・と言いたいところですが、実際にはどうしても わずかな誤差が発生します。ですから、ベーク板はケースの実測寸法よりも0.5~1mm程度大きめに切断します。その場合、当然ケースにはまりませんの で、粗めのサンドペーパーでベーク板の辺を少し削ります。少し削って、はめてみて、また少し削って・・・を繰り返して、底板と背板の両方をケースにぴった りおさめます。
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次は穴あけです。時計を置いた机を傷つけるのを防ぐために、底板は皿ねじを使ってケースに取り付けるのが良いでしょう。その場合、ねじ用にあけた貫通穴 をさらに皿モミ加工する必要があります。「皿小ねじ用面取りドリル」というのがあると、皿ねじ用の加工が一度にでき、貫通穴と皿モミとの中心精度を気にし なくて良くなるので便利です。
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またよく言われていることですが、加工を精度良くきれいにするために、加工中に対象物が絶対に動かないように固定することに気をつかいました。穴あけのときにも、板が動かないようにクランプ等でしっかりと固定しました。

背板にはスイッチやボリューム、DCジャックを取り付けるので直径7mm~20mmの大きな穴をあける必要があります。通常の金工用・木工用ドリルでは あけられないような大きな穴には、ステップドリルを使って、ねらいの大きさよりわずかに小さめの穴をあけます。その後リーマーで穴を拡大し、穴の大きさを 微調整します。
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さて、このまま背板にスイッチ等を取り付けるとやや味気ないので、バックパネルを作ることにします。

バックパネルは、紙の上に油性塗料を塗ってつくりました。この技法は、小林 健二著「ぼくらの鉱石ラジオ」に書かれていたのをヒントにしています。

パソコンのドロー系ソフトでバックパネルの図案を作成して、インクジェットプリンタで厚手のフォトペーパーに印刷します。印刷した紙の両面に、透明つや 消しのクリアラッカーをスプレーで吹きます。その後、背板の大きさに切り出して、サークルカッターかドリルで穴をあけます。ドリルは本来紙に穴をあけるよ うにはできていないので、バリの処理に苦労しました。穴あけ後、さらにクリアラッカーを2、3回重ねて吹けばできあがりです。
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このやり方で、紙から作ったとは思えないような渋い仕上がりのバックパネルができます。ただ、耐久性がどのくらいあるかわからないので、まだ改良の余地はあると思います。

背板の上からバックパネルをかぶせてスイッチ類を取り付け、ケースにはめ込むと、いよいよ形になってきました。
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