ミニマリストな家をつくる方法(日本語訳)

自分の工房を片付けるにあたって、ちまたのベストセラーも含め、いろんな本やサイトの投稿を読みました。

フェルマータ・スタジオの工房紹介
私の工房は、ほとんど工房には見えない部屋です。最近流行のミニマリストとまではいきませんが、片付けのサイトや本を見ながら、ずいぶん片付けてきま...

その中で最も役立ったのは、”zen habits“(禅の習慣)というブログの記事 “A Guide to Creating a Minimalist Home“(ミニマリストな家をつくる方法)です。実践的かつ簡潔に、片付けの方法が書かれています。

“zen habits”は英語のブログなのですが、この記事を多くの人に知ってもらいたくて、日本語に訳してみました。意訳があったり日本語がぎこちなかったりもしますが、その点はご容赦を。

  • “zen habits”の著者 Leo Babauta さんは、寛大なことにブログの著作権を放棄されています。そのおかげで気兼ねなく日本語訳を掲載することができます。ありがとうございます。

【以下がブログ記事の日本語訳です】

ミニマリストな家をつくる方法

私は自分の家が完全にミニマリストであるとは言えないが、散らかっているようなことは確かになく、私の知る多くの人たちは、おそらくかなりミニマリストな家だと言うだろう。

最近、ある来客が私のキッチンを見て言った。「こんなにきれいで、物がないキッチンを見たことがない!」そう、私はきれいにすることに最善を尽くしている。しかし大事なことは、必要のない物を取り除くことだ。

例えば私のキッチン/ダイニングルームの床の上には、いくつかの本質的なものしかない。ダイニングテーブル(その上は散らかっていない)、椅子、いくつかのカウンタースツール、ハイチェア、子供のための階段付きスツールだ。カウンターの上にはトースター、コーヒーメーカーと電子レンジしかない。

こうしたミニマリストな家は、個性や楽しさや生き生きした暮らしに欠けているだろうか? ある人はそう思うかもしれないが、私は家を見回してまったく散らかっていないのを見ると、不思議な満足感や達成感を得るのだ。それは落ち着いていて、解放されていて、ただすばらしい。

ミニマリストな家の利点

私はもう少しこうした話を続けることができるが、ここでいくつかの重要な利点を挙げさせてほしい。

  1. ストレスが少ない。散らかった状態では、視覚的な注意が散漫になる。私たちの視界に入るすべてのものは、少なくとも少しは私たちの注意を引く。片付いた状態になれば、視覚的なストレスも少なくなる。ミニマリストな家は落ち着く。
  2. 魅力的である。散らかった家の写真と、ミニマリストな家の写真について考えてみよう。いくつかの美しい家具と、いくつかのすばらしい芸術作品と、ほんの少しのかわいい装飾品だけで、それ以外何もない家は、私たちの多くにとって魅力的だろう。家をミニマリストにすることによって、自分の家をもっと魅力的にすることができる。
  3. 掃除が簡単。たくさんの物をきれいにしたり、たくさんの家具の周りに掃除機をかけたりするのは大変だ。物をたくさん持つほど、きれいに保たないといけない物が多くなり、物の周りをきれいにするのは複雑になる。50の物がある部屋に比べて、空っぽの部屋をきれいにするのがどれだけ簡単か、考えてみてほしい。もちろん、私は空っぽの部屋を持つことを勧めているわけではなく、ただ違いを説明するためなので、これは極端な例である。
ミニマリストな家はどんな感じか

もちろん、これはあなたの好みと、あなたがどれだけ極端なミニマリストになりたいかによって変わるだろう。私はミニマリストだが、極端なほどではない。以下は、ミニマリストな家に見られるいくつかの特徴である。

  • 最小限の家具。ミニマリストな部屋には、少しの本質的な家具だけが存在するだろう。例えばリビングルームでは、カウチと、それとは別の椅子または二人がけソファー、コーヒーテーブル、ミニマリストなテレビスタンド(棚がたくさんある大型のものではない)、テレビと照明器具である。もっと少ない場合もあり得る(例えばカウチ、椅子とコーヒーテーブル)。寝室には、シンプルなベッド(またはマットレスだけ)、ドレッサーと、おそらくナイトスタンドまたは本棚があるだろう。
  • 平面がきれい。ミニマリストな家では、平面には1つか2つの装飾品を除いて、何もない。たくさんの小物雑貨などはなく、積み上げた本や新聞やその他の物は、絶対にない。
  • アクセントになる装飾品。実際のところ、完全に物がない家はちょっと退屈だ。だからコーヒーテーブルにまったく物を置かない代わりに、例えばシンプルな花瓶を置くこともできるだろう。あるいは片付いたデスクに家族写真を置いてもいいだろう。もう一つ別の例で、何もない壁に味わい深い絵を掛けるのもいいだろう(私は父の作品を掛けている。父は偉大な芸術家だから)。
  • 量よりも質。たくさんの物を持つよりも、ミニマリストは大好きでよく使う、たった少しの本当に良い物を選ぶ。例えば本当にすばらしい1つのテーブルは、5つの合板製の家具よりも良い。
  • 例。この記事の上にある写真はミニマリストな家のすばらしい例だ(これが私の家だったらいいが、私の家ではない)。【訳注:原文の記事の上に写真はありませんでした】この美しい家の写真も見てほしい。伝統的様式の日本の家は、もう一つのミニマリズムの良い例だ。これもすばらしい空間だ。
ミニマリストな家をつくる方法

あなたの人生観を変えて、上で述べた理想を目指すこと以外に、あなたの家をミニマリストにするための決まったステップは存在しない。しかし、ミニマリズムを目指すすべての人のために私が提供できるいくつかのコツがある。それは次の通りである。

  1. 1回に1つの部屋を。引っ越しをするのでない限り、家全体を一度にシンプルにするのは難しい。1つの部屋に集中して、その部屋をあなたの落ち着きの中心にしよう。その部屋を、次の部屋をシンプルにするやる気を起こすのに使い、さらに次の部屋へ・・・と。それから屋外で同じことをしよう。
  2. 家具から始めよう。どんな部屋でも最大のものは家具だから、家具を見ることによって部屋をシンプルにすることから始めるべきである。家具の数は少ないほど良い(もちろん合理的な範囲内で)。快適性や居住性を犠牲にすることなく、取り除くことができる家具がないか、考えてみよう。落ち着いた一様な色調で、装飾のないシンプルな2,3の家具を選ぼう。
  3. 本質的なものだけ。家具や部屋の他の物を見ながら、その物が本当に本質的なものなのか、自分に問いかけてみよう。部屋にとって本質的なものが残るように、取り去ることを試そう。その本質的なものに少しの選んだ物を加えることは、後でいつでもできるのだから。
  4. 床をきれいに。家具を置くのを除いて、床は完全にきれいであるべきだ。床に何も散らかっているべきではないし、何も積み上げられているべきではないし、床に何も保管されるべきではない。いったん家具を限界まで減らしたのなら、床にあるそれ以外のすべてを片付けよう。寄付するか、捨てるか、または見えない場所に置こう。
  5. 平面をきれいに。同じことがすべての平らな面について言える。1つか2つのシンプルな装飾品を除いて、平面の上に何も置いてはいけない(9を参照)。寄付するか、捨てるか、見えない保管場所を探そう。これはすべてのものを、ずっとずっとミニマルな見栄えにする。
  6. 壁をきれいに。壁にあらゆる物を掛ける人がいるが、ミニマリストな家ではそれはできない。1つか2つのシンプルですばらしい作品を除いて、壁はきれいにしよう(8を参照)。
  7. 見えないところに物を保管する。すでに上で述べたが、必要な物はすべて、引き出しやキャビネットといった見えないところに保管すべきである。本棚は本やDVDやCDを保管するのに使われるが、少しのシンプルな装飾品(コレクションすべてではない)を除いて、他の物をたくさん置くべきではない。
  8. 片付ける。平面と床をきれいにして、物をキャビネットと引き出しに保管したら、おそらくその保管場所も片付けたくなるだろう。もしそうしたいなら、それは後の段階でできる。くわしくは”How to Declutter” (片付けの方法)を見ること。
  9. シンプルな作品。部屋が退屈になるのを避けるため、望むならそれぞれの壁にシンプルな絵や写真を飾ることができる。落ち着いた、一様な色のフレームを使ったもので。できることなら、いくつかの壁は全く飾らないでおこう。
  10. シンプルな装飾品。上で述べたように、1つか2つのシンプルな装飾品は、ミニマリストな部屋でアクセントの役割を果たすことができる。花瓶に生けた花と鉢植えの植物は、2つの典型的な例である。部屋の大半が落ち着いた色なのであれば、アクセントとして明るい色(赤や黄色のような)を使える。それは視線をひき付け、質素な部屋にエネルギーのほとばしりを与える。
  11. 窓は質素に扱う。窓だけにするか、シンプルで一様な色のカーテンにするか、シンプルな木製のブラインドが良い。窓の周りを物で飾り立てるのは、散らかった印象を与えるだけである。
  12. 質素なパターン。(もし何か持っているなら)床の敷物や家具などは、一様な色の物がベストである。花やチェッカーのように複雑なパターンは、視覚的に乱雑である。
  13. 落ち着いた色。9で述べたように、部屋に明るい色のほとばしりを与えることはできるが、部屋の大部分は落ち着いた色にすべきである。白は典型的なミニマリストの色だが、眼のストレスにならない、落ち着いた色でも良い(青、茶色、黄褐色、緑のようなアースカラーが思い浮かぶだろう)。
  14. さらに修正して取り除く。部屋をシンプルにしたとき、おそらくもっとやりたくなるだろう。ここで2日待ってから、新鮮な眼ですべてを見てみよう。何を取り除けるか? 何を見えないところに保管できるか? 本質的でない物は何か? 2,3ヶ月ごとにそれぞれの部屋に戻れば、時々、さらにシンプルにできる物を発見するだろう。
  15. すべての物の置き場所。別の記事で述べたが、ミニマリストな家では、すべての物の置き場所を決めて、その置き場所を覚えておくことが重要である。ミキサーはどこに行った? ミキサーに置き場所を与えて、必ずそこに置くようにしよう。効率的にするために、その物が使われる場所に近い合理的な置き場所を目指そう。しかし大事なことは、置き場所を明確にすることである。
  16. 座って、リラックスして、楽しもう。いったん部屋をシンプルにしたら、部屋を見渡す時間を取って楽しもう。とても安らかで満足を与えるものである。これがハードワークのご褒美だ。ああ、なんてすばらしい!

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